パイプアーチ 2 本を用いた作例
パイプアーチ 2 本でお茶飲みスペースを創出した作例です。
標準的な作例
概要
庭木を背景にして、手前にパイプアーチを 2 本組み合わせて空間を作ります。お庭にはテーブルと椅子を 2 脚。花が咲いた時、花の下でお茶とお話ができる様に考えました。
パイプアーチはつるバラを咲かせるための骨組みです。奥に植えられたバフビューティーの株元から伸びた枝をアーチの上部に乗せ、2 本合わさったパイプアーチの足へと枝先を誘引しています。
つるバラは枝先に花が咲き、また枝を下垂させる事で「頂芽優勢」の法則を崩しています。細く繊細な枝先にはホロホロと咲く花の表情が椅子にかけたときに実に効果的です。
パイプアーチを使う事により得られる効果は人の憩う場所を作り出す事に集約されます。美しいと眺めるだけでは無く、居心地の良い空間があればお庭での楽しみがずっと増えることでしょう。
上から見ればこの様になります。実にシンプルな形状をしています。写真の例ではバフビューティーは後ろの庭木に枝を沿わせてアーチへと誘引をしています。
つるバラの枝はアーチに密着させず、枝自身でふわっとした線を描く様に誘引します。機械的な線ではなく有機的な線を描く様に心がけてください。
『つるバラの咲く風景は枝先で決まります』。枝先に花が咲くのです。バラは手前ではなく奥に植栽する様にしましょう。
壁面利用の作例
概要
アーチ 2 本を使った単純な組合わせですが、建物の壁面(窓周りが最適)を使えば手軽にお茶スペースができます。
まず、外壁に沿わすように 2 本のパイプアーチを設置し手前で合わせ結束します。そして小さなテーブルを設置します。テーブルは簡単に作ったもので十分。少しのスペースと手軽な材料で楽しめるアレンジです。
壁面につる性のバラを植えアーチへと枝を乗せます。下がった枝に花を咲かせると自然と柔らかい風景が生まれます。すでに壁面に誘引しているバラがあれば、アーチを設置するだけで新しい空間になります。
お気に入りのテーブルクロスを掛け季節ごとの表情とお茶を楽しむ。贅沢な時間を。